赤カビ・ピンクカビの掃除がしたい!赤カビの落とし方と7つのカビ対策

「お風呂場に赤い汚れが発生するけど、あれってカビなの?」

「水回りの赤カビを洗剤で落とそうとしたけどダメだった。どうやって掃除すればいいんだろう?」

お風呂場や洗面所などの水回りに赤カビが生えて困っているという方も多いでしょう。

赤カビはこびりついてしまうと、お風呂用の洗剤だけでは落ちないことがあります。

また汚れをそのまま放置すると、赤カビよりも更に除去が難しい黒カビが発生する恐れがあるので、見つけたらすぐに除去することをおススメします。

そこで今回、水回りに赤カビやピンクカビが発生した時の対処方法について解説します。

赤カビの発生を防ぐための対策も紹介するので、是非参考にしてみてください。

この記事でわかること


  • 赤カビの正体
  • 赤カビ掃除の方法
  • 自力でカビの除去が出来ない時の対処方法
  • 赤カビを防ぐための対策

 

1.赤カビ(ピンクカビ)の正体は“ロドトルラ”

赤カビやピンクカビと言われているものは、正式名称がロドトルラという酵母菌の一種です。

赤色酵母とも呼ばれている微生物で、正しくはカビではありません。

ちなみに、カビは以下の条件が揃っている場所に発生すると言われています。

  • 水分・湿度(60%以上)
  • 温度(20~30℃)
  • 栄養源(埃や皮脂、石鹸カスなど)
  • 酸素

そしてロドトルラもこの条件が揃う場所に発生します。

浴室などの水回りには、黒カビとロドトルラが両方発生していることが多いため、ロドトルラもカビだと思われて、赤カビやピンクカビと呼ばれてしまうのかもしれません。

ロドトルラはカビではないのですが、あまり馴染みのない言葉だと思うので、この記事では赤カビと呼んで解説していきます。

 

赤カビは他の菌類よりも繫殖スピードが早いのが特徴です。

本来赤カビは目に見えないほど小さいものですが、大体2~3日程度で肉眼で分かるくらいまで繁殖します。

そのため数日前に掃除したばかりなのに、また赤カビが生えてきた…という事態になるのです。

そして赤カビは水分と栄養源が豊富な場所に発生します。

シャンプーボトルの裏や石鹸ケース、ヌメリが残っている浴室の床や排水口などに発生しやすいのはそれが理由です。

また加湿器や製氷機の水タンクなどにも発生することもあるので注意しましょう。

 

2.赤カビを放置すると黒カビが発生する!?

赤カビは直接健康被害を及ぼすことはほとんどありません。

その代わり、黒カビの栄養源になってしまうことがあります。

黒カビは一般的に、クラドスポリウムと呼ばれるカビの一種を指します。

クラドスポリウムは湿度の高い場所に発生しやすいカビで、暗緑色や黒色をしています。

空中に浮遊するカビの中でもっとも多いのがこの菌で、喘息などのアレルゲンとしても問題にされています。

そのため黒カビが発生してしまうと、健康に悪影響を及ぼす恐れがあるのです。

また、黒カビは非常に頑固なカビなので、除去するのが難しいです。

市販のカビ取り剤を吹きかけてもカビが完全に死滅しなかったり、再発を繰り返してしまうこともあります。

そうならないためにも、赤カビが発生したらすぐに掃除するようにしてください。

 

3.赤カビの落とし方!軽度なら重曹で除去

赤カビは、黒カビなどと比べると、除去がしやすい汚れです。

そのため軽度の汚れなら、お風呂用の中性洗剤を吹きかけてスポンジで擦るだけで除去できることも多いでしょう。

もしそれだけで除去できないということであれば、素材に色素が沈着しているかもしれません。

赤カビは酸性なので、アルカリ性である重曹を使って掃除してみてください。

 

激落ちくんの重曹

出典:Amazon



 

3-1.事前準備

用意するもの


  • 重曹
  • 中性洗剤
  • スポンジ
  • タオル

 

3-2.カビ取り手順

①中性洗剤で汚れを除去する

水回りの汚れを中性洗剤とスポンジで落とし、シャワーなどで流してください。

 

②重曹をかけてしばらく放置する

シャワーで流した箇所はそのまま濡れた状態にしておいて、そこに重曹をかけてください。
赤カビを覆うようにまんべんなくかけましょう。
もし赤カビが発生した場所が天井や壁など、重曹をふりかけることができない場所だった場合は、重曹ペーストを使用してください。
重曹ペーストの作り方は、重曹と水を2:1の比率で混ぜるだけです。
重曹(もしくは重曹ペースト)をかけてから、15分ほど放置してください。

 

③スポンジでこする

スポンジやブラシを使って、優しく磨くように赤カビを除去していきます。

 

④水で洗い流す

しっかりと水で重曹を洗い流してください。
その後、タオルで水気を拭き取って終了です。

 

4.赤カビの落とし方!重度なら市販のカビ取り剤で除去

赤カビをしばらく放置していると、シリコンやプラスチックなどに色素が沈着して、除去しにくくなることがあります。

また赤カビの汚れを放置している場所は、同時に黒カビも発生していることがあります。

赤カビも黒カビも酸性で、アルカリ性に弱い性質です。

そのため、アルカリ性である塩素系のカビ取り剤を使用することで、除去することが可能です。

 

ジョンソン カビキラー

出典:amazon



 

花王 カビハイター

出典:楽天市場



 

4-1.事前準備

用意するもの


  • 塩素系カビ取り剤
  • 中性洗剤
  • スポンジ
  • タオル
  • マスク
  • ゴム手袋
  • ゴーグル
  • 長袖の服(色落ちしても問題ないもの)

 

注意事項

  • 酸性タイプの製品と混ぜない
  • 必ず換気して行う
  • 体を保護しながら作業する

塩素系カビ取り剤と酸性タイプの製品が混ざると、危険な塩素ガスが発生する恐れがあります。

最悪な場合死に至ることのある危険なガスなので、絶対に混ぜたりしないでください。

そして必ず換気しながら作業をするようにしましょう。

カビ取り剤には水酸化ナトリウムという成分が含まれていて、触れると皮膚を溶かしたり、目に入ると失明する恐れもあります。

万が一カビ取り剤が飛び散っても問題ないように、マスク、ゴム手袋、ゴーグル、長袖の服を身に付けて、皮膚や目などを保護してください。

 

4-2.カビ取り手順

①中性洗剤で汚れを除去する

水回りの汚れを中性洗剤とスポンジで落とし、水で洗い流してください。
その後、濡れている箇所をタオルで拭き取りましょう。

 

②カビ取り剤を吹きかけてしばらく放置する

カビが発生している部分とその周辺に塩素系カビ取り剤を吹きかけてください。
10~15分ほど放置します。
カビが酷い時は放置する時間を長くしてください。

 

③カビ取り剤を水で洗い流す

カビ取り剤が残らないようにしっかりと水で洗い流してください。
それからタオルで水気を拭き取って終了です。

 

5.徹底的にカビ取りと対策をするならプロ用のカビ取り剤

赤カビを放置していると、どんどん悪化していって、更に厄介な黒カビが発生する恐れがあります。

カビは少しでも残っていると、そこから再発する恐れがあるため、徹底的にカビ取りすることが大事です。

そこでおススメしたいのが、カビ取りマイスターキットです。

カビ取りマイスターキットは、実際にプロが使用している液剤を誰でも使用できるように改良した液剤なので、殺菌力が高くなっています。

また安全性を徹底的に追及して開発されたカビ取り剤なので、毒性の強い水酸化ナトリウムという成分は含まれていません。

そしてカビ取りマイスターキットには、防カビ剤もセットになっています。

カビ取り後に防カビ剤を吹きかけることで、浴室や洗面所のようにカビの再発リスクが高い場所でもカビを抑制することができます。

カビを再発させたくない方は、是非カビ取りマイスターキットをご検討ください。

 

6.カビが酷い場合はカビ取り業者に依頼する

水回りは湿度が高いため、カビを少し放置しているだけで手がつけられない程カビが広がってしまうことがあります。

また、水回りは再発リスクが高いため、カビ取りをしてもすぐにまた生えてきてしまうということもあるでしょう。

カビの状態が酷くて自力での対処が難しかったり、再発を繰り返していて困っているということでしたら、カビ取り業者に依頼してみましょう。

ハーツクリーンはこれまでに10000件以上のカビの調査、5000件以上の施工実績があります。

その中には、病院や官公庁、上場企業など高い技術が求められる現場での経験もたくさんあります。

また、海外の国立大学と提携してカビ取り剤を自社開発し、液剤の独自性と施工方法が認められ世界初のカビ対策工法として特許取得もしました。

防カビにも力を入れているため、カビの再発率は3年で5%以下と、業界最高レベルの品質を提供しています。

お風呂や洗面所などのカビの再発に困っているということでしたら、是非一度弊社までご相談ください。

専門のスタッフが誠心誠意対応いたします。

 

7.赤カビを発生させないためのカビ対策

赤カビは繁殖スピードが早いため、除去してもすぐに再発して、いたちごっこになってしまうことがあります。

そのため、日頃から対策をして、赤カビが生えないようにすることが重要です。

簡単にできるカビ対策を紹介するので、是非試してみてください。

 

7-1.熱いお湯を掛ける

赤カビが生えやすい場所と言えば、やはり浴室でしょう。

入浴後は、床や壁などに石鹸カスや人間の皮脂や髪の毛などが残ってしまいます。

これらは赤カビが繁殖するための栄養源になってしまうので、入浴直後にシャワーで熱いお湯を掛けてみてください。

それによって浴室内に残っている汚れを流すことができ、赤カビの発生を予防することができます。

また、文部科学省のカビ対策マニュアルには、「50度でほとんどの菌糸が死滅する」という記載があります。

そのため、熱いお湯をかけることで、目に見えないカビを死滅させることができます。

ただしお湯を掛けると火傷する恐れがあるため、十分注意してください。

そしてお湯をかけた後は、冷水をかけるようにしましょう。

これでカビが繁殖しやすい20~30℃になるのを避けることができますし、浴室内の湿気を抑えることもできます。

 

7-2.水気を拭き取る

お風呂上りの浴室や、水道を使用した後の洗面台やシンクなどには水滴が付着しているものです。

カビは水分がある場所を好むため、濡れた状態が続くとカビが生えやすくなります。

それを防ぐためにも、水回りを使用した後はすぐに水滴を拭き取るようにしてください。

例えば、浴室なら最後に入浴した人が、スクイージーやマイクロファイバークロスなどの吸湿性のあるタオルで拭くようにしてください。

洗面台やシンクなども、使用した後に拭き取ることでカビを防ぐことができます。

これをこまめに行うと、カビだけでなく、水垢などの汚れも防ぐことができるので、日々の掃除を楽にすることができるでしょう。

 

7-3.換気をする

カビ対策において、もっとも大事と言ってもいいのが湿度管理です。

カビは高湿度の場所に発生しやすいため、湿度を下げることでカビの繁殖を抑制します。

浴室、脱衣所、トイレ、キッチンなどは換気扇が付いているご家庭がほとんどだと思いますので、換気扇を回すようにしてください。

窓がある場所なら、窓を開けて換気しても構いません。

また可能であれば、浴室など特に湿度が高くなりやすい場所は、換気扇を24時間回しっぱなしにすることをおススメします。

月々数百円ほどの電気代で、掃除の手間やカビ取り剤の使用頻度を減らすことができると考えれば、決して高くはないと思います。

 

7-4.こまめに掃除してヌメリは残さない

浴室や洗面台に、石鹸カスや皮脂などが残っていると、それがカビの栄養源になります。

カビの繁殖を防ぐためにも、こまめに掃除をして栄養源を絶つようにしましょう。

汚れは蓄積すると除去しにくくなるので、汚れが付着しやすい場所は毎日掃除することをおススメします。

「忙しくて、毎日掃除なんて無理…」という方は、“ながら掃除”“ついで掃除”を試してみてください。

歯を磨きながら洗面台を掃除したり、お風呂やトイレを使った時についでに掃除したりするだけで、見違えるほど違うでしょう。

また、シャンプーボトルの裏や排水口、石鹸ケースなどがぬるぬるしていることがあると思います。

このヌメリもカビの栄養源になるので、掃除する時にしっかりと綺麗にするようにしてください。

 

7-5.吊るす収納にする

7-4.こまめに掃除してヌメリは残さないでもお伝えしましたが、ヌメリは栄養源になるため、カビの繁殖を促してしまいます。

しかし、浴室の床や棚にシャンプーボトルや洗面器を置いたりしていると、裏側にヌメリが付着しやすくなります。

そこでおススメしたいのが吊るす収納です。

シャンプーボトルや洗面器、椅子などを吊るして収納することで、ヌメリが付きにくくなります。

また床に物が置いていないと、どかす手間がなくなるので、お風呂掃除が格段に楽になります。

最近では様々な便利グッズがあるので、是非活用してみてください。

 

JIANGYUZHUO シャンプーホルダー

出典:amazon



 

7-6.防カビグッズを活用する

最近は浴室の防カビグッズがたくさん販売されています。

除菌効果のある銀イオンの煙でカビを防ぐものや、微生物によって浴室内をコーティングするものなど様々な種類があります。

このようなものを活用することで、カビが生えにくい浴室にすることができるでしょう。

おススメのグッズを紹介するので、是非試してみてください。

 

ルック おふろの防カビくん煙剤 フローラルの香り 4g

出典:amazon



 

ファブリーズ お風呂用防カビ剤 フローラル 7mL

出典:amazon



 

7-7.防カビコーティングをする

水回りは高湿度の環境になりやすいため、頑張って対策してもカビが生えてしまうことがあります。

そこでおススメしたいのが、防カビコーティングです。

カビが発生しやすい浴室や洗面所などに防カビコーティングをしておけば、カビの胞子が付着したり、カビが繁殖したりするのを防ぐことができます。

また、ハーツクリーンで行っている防カビコーティングは、ホルムアルデヒド等を分解する効果や抗ウイルスの効果もあります。

そのため、防カビコーティングをすることで、カビを防ぐだけでなく、シックハウス症候群の予防をすることもできます。

 

8.まとめ

今回は水回りに発生しやすい赤カビの掃除方法を中心に解説してきました。

赤カビと呼ばれていますが、実際はロドトルラという酵母菌の一種で、他の菌類よりも繫殖スピードが早いのが特徴です。

大体2~3日程度で肉眼で分かるくらい繁殖するので、とても厄介に感じている方も多いと思います。

しかし、軽度の汚れなら除去しやすいため、中性洗剤を吹きかけて、スポンジで擦るだけで落とすことが可能です。

もしそれでも落ちないようでしたら、重曹を使ってみてください。

赤カビは酸性なので、アルカリ性である重曹を使うことで中和されて、落ちやすくなります。

 

重曹では除去できないということであれば、時間が経って色素が沈着してしまっているかもしれません。

その場合はお風呂場のカビ取りで使用している、塩素系のカビ取り剤を使用しましょう。

 

そしてお風呂に発生しやすい黒カビは、赤カビを栄養にして繁殖することがあります。

黒カビは非常に厄介で、赤カビよりも除去が難しく、アレルギーや喘息など健康被害を及ぼす恐れもあります。

もし赤カビや黒カビが酷くて、自力では対処が難しい時はカビ取り業者に依頼してみてください。

ハーツクリーンはこれまでに10000件以上のカビの調査、5000件以上の施工実績があります。

また、海外の国立大学と提携して自社開発したカビ取り剤を使用し、防カビにも力を入れているため、カビの再発率は3年で5%以下と、業界最高レベルの品質を提供しています。

お風呂や洗面所など水回りは再発しやすい場所なので、カビにお困りの方も多いと思います。

今後はカビに悩まされたくないと思っている方は、是非一度弊社までご相談ください。

 

そしてカビ取りが終わったら、今度はカビを生やさないようにしっかりと対策を行いましょう。

水回りの赤カビを防ぐことは、厄介な黒カビを防ぐことにも繋がります。

継続的にカビ対策を行って、カビが生えにくい清潔な空間を維持してください。