オフィスのカビで労災も!?社内でカビが発生した場合のカビ取りと対策をプロが徹底解説

「オフィスにカビが生えて困っている。個人でカビ取りできるの?それとも業者に頼むべき?」

「カビが生えたオフィスで働いていたらアレルギー反応が出てしまった。これは労災になるのだろうか」

オフィスは毎日長時間過ごす場所で、人によっては自宅にいるよりも会社にいる時間の方が長いという方もいるでしょう。

そのため会社内はできるだけクリーンな環境にしておきたいと考える方も多いと思います。

また企業は従業員の健康を守らなければいけない義務があります。

カビが生えた環境で労働させることは、健康を守るどころか健康を害することになるでしょう。

もしこれで従業員がカビによって病気を発症した場合は、労働災害になる可能性もあります。

そのような事態になってしまえば、病気を発症した従業員も企業も苦しむことになります。

そこで今回、オフィスにカビが発生した場合の対処方法やカビ対策について解説していきたいと思います。

是非この記事を最後までお読みいただき、カビのない安全なオフィスを目指してください。

この記事でわかること


  • 会社内でカビが発生しやすい場所とその原因
  • オフィスに発生したカビを自力で除去する方法
  • カビ取りをプロに依頼する場合の業者の選び方
  • オフィスのカビ対策

 

1.カビが原因で労災!?オフィスにカビが発生したらすぐに対処しよう

労災(労働災害)と言えば、仕事中に怪我をしてしまった時などのイメージがある方も多いと思います。

しかしそれ以外にも、仕事場の劣悪な環境で病気を発症した時などにも労災になることがあります。

そしてカビが生えた職場というのは、それに当たる可能性があります。

カビによる健康影響として、感染症や中毒症状、アレルギー症状などが考えられます。

また近年では、カビが放出する揮発性有機化合物がシックビル症候群やシックハウス症候群の原因になっているのではないかとも考えられています。

カビによる健康障害

感染症 カビが呼吸器や皮膚などで増殖することによる健康障害。

白癬、口腔カンジダ症、侵襲性肺アスペルギルス症、クリプトコッカス髄膜炎など。

中毒症状 カビ毒(マイコトキシン)による健康障害。

アフラトキシンやオクラトキシンによる肝臓癌、腎臓癌など。

アレルギー カビの胞子や菌体に対する過剰な免疫反応による健康障害。

喘息、過敏性肺臓炎、アトピー性皮膚炎など。

シックビル・シックハウス症候群 カビの代謝産物である揮発性有機化合物(MVOC)による健康障害。

咳、湿疹、倦怠感・頭痛・めまいなど。

出典:労働安全衛生総合研究所「作業環境中におけるカビと健康影響」

 

病気によっては命を落とす危険があるものもあり、カビを放置することは危険です。

そして労働契約法第5条には、「使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする」と記されています。

カビを放置し、従業員の健康を脅かすことは、これに違反することになるでしょう。

カビはただの汚れではなく、健康を脅かす危険なものです。

カビを見つけたらすぐに対処し、従業員の健康を守るように心がけましょう。

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2.オフィスでカビが生えやすい場所とその原因は?

続いてオフィスのどのような場所にカビが生えやすいのか見ていきたいと思います。

まずカビは以下の条件が揃う場所に発生します。

  • 水分や湿度(60%以上)
  • 温度(0~40℃)
  • 栄養源(埃などの汚れ)
  • 酸素

では、この4つの条件が揃いやすい場所がどこなのか見ていきましょう。

 

2-1.トイレや給湯室などの水回り

カビは水気を好むため、水回りに発生しやすいものです。

そしてオフィスの場合はトイレや洗面台、給湯室などが考えられるでしょう。

トイレは尿などが飛び散ったりするため、水分だけでなくカビが繁殖するために必要な栄養源もたっぷりあります。

また給湯室は食べ残しや飲み残しなどによって、汚れ溜まってしまうこともあります。

これらの場所は不特定多数の人が使うため、清潔に保てるように掃除担当や当番を決めたりする必要があるでしょう。

 

2-2.物置や倉庫などの風通しが悪い場所

物置や倉庫といった場所は窓がなかったり、人の出入りが少なくてドアが開閉される頻度が少なかったりします。

そうすると外と室内の空気が入れ替わらず、湿った空気がこもってしまいます。

また倉庫などのように物が多い場所は通気性が悪く、湿気や埃などが溜まりやすい傾向にあります。

カビが発生する条件が揃いやすいため、カビが一気に広がってしまうこともあるのです。

 

2-3.棚の裏など掃除が行き届かない場所

普段目につく場所は従業員が掃除したり、清掃業者が掃除してくれるのである程度カビの繁殖を防ぐことができます。

しかし棚の裏側や天井のような場所は掃除の手が行き届かず、埃などの汚れが溜まってしまうでしょう。

また物置や倉庫などのような物がたくさん保管されている場所も、掃除が疎かになったり、頻度が少なかったりして汚れが溜まるでしょう。

こうして蓄積していった汚れが栄養になり、カビの繁殖を促してしまうのです。

 

2-4.結露する窓の近く

雨の日や寒い日など、窓が結露することもあると思います。

これは外の寒さによって窓ガラスが冷え、そこに室内の暖かい空気が触れることで発生する仕組みです。

カビは濡れている場所を好むため、結露している窓の近くは非常にカビが生えやすくなります。

また濡れていない箇所でも、窓周辺は結露によって湿度が高くなっているものです。

そのため窓のサッシや、窓の近くに置いてある棚やデスクなどにカビが生えてしまうことがあるのです。

 

3.自力でカビ取りするか業者に依頼するか判断する

カビが発生した時は、自力でカビ取りするか業者に依頼するかのどちらかになるでしょう。

個人でのカビ取りはすぐに対処ができたり、費用が抑えられたりしてメリットがあります。

しかしカビが酷いと除去しきれず残ってしまって、そこから再発を繰り返す恐れがあります。

そのような場合は、一度徹底的にプロにカビ取りしてもらうのがいいでしょう。

自力できるのか、業者に依頼した方がいいのか分からない時は、以下のチェックリストを使って判断してください。

□カビが1㎡以上広がっている

□天井や身長より高い位置にカビが生えている

□何度もカビが再発している

□カビ取りしてもカビ臭さがなくならない

□壁紙がめくれたり、濡れたりしている

□漏水やひどい結露で修理が必要

広範囲のカビや高所に発生しているカビは除去が難しいので、業者に任せた方が安心です。

またカビが再発している場合やカビ取りしてもカビの臭いが残っている場合は、見えない箇所にカビが発生していて、除去しきれていない可能性があります。

他にも状況によってはリフォームが必要なケースもあるので、当てはまる項目がある時は一度業者に相談するのがいいでしょう。

その場合は、7.自力でカビ取りが難しい場合は業者に依頼するを参考にしてみてください。

当てはまる項目がない場合は自力でカビ取りできるケースも多いので、これから紹介する方法で対処してください。

 

4.給湯室など水回りのカビを自力で除去する方法

カビは濡れている場所に発生しやすいため、水回りはどうしてもカビのリスクが高くなります。

カビが生えると一気に広がる恐れがあるため、見つけたらすぐに除去するようにしましょう。

今回はすぐに手に入れられる市販のカビ取り剤(塩素系カビ取り剤)を使った方法で紹介します。

 

ジョンソン カビキラー

出典:amazon



 

花王 カビハイター

出典:楽天市場



 

もし徹底的にカビ取りしたい場合や防カビをしたい場合は、6.壁や棚などのカビを自力で除去する方法で紹介するプロ用のカビ取り剤であるカビ取りマイスターキットがおススメなので是非検討してみてください。

 

4-1.事前準備・注意事項

用意するもの


  • 塩素系カビ取り剤
  • 中性洗剤
  • スポンジ
  • 雑巾
  • ラップ(必要な場合)
  • マスク
  • ゴム手袋
  • ゴーグル
  • 長袖の服(色落ちしても問題ないもの)

万が一カビ取り剤が飛び散っても問題ないように、マスク、ゴム手袋、ゴーグル、長袖の服を身に付けてください。

 

注意事項

  • 酸性タイプの製品と混ぜない
  • 必ず換気して行う
  • 体を保護しながら作業する

塩素系漂白剤と酸性タイプの製品が混ざると、危険な塩素ガスが発生する恐れがあります。

最悪な場合死に至ることのある危険なガスなので、絶対に混ぜたりしないでください。

そして必ず換気しながら作業をするようにしましょう。

カビ取り剤には水酸化ナトリウムという成分が含まれていて、触れると皮膚を溶かしたり、目に入ると失明する恐れもあるので、必ずマスクやゴム手袋などで体を保護して作業してください。

 

4-2.カビ取り手順

①中性洗剤で汚れを除去する

中性洗剤とスポンジで大まかな汚れを落としてください。
それから濡れている箇所を雑巾で拭き取りましょう。

 

②カビ取り剤を吹きかけてしばらく放置する

カビが発生している部分とその周辺に塩素系カビ取り剤を吹きかけてください。
カビが酷い場合は、カビ取り剤を浸透しやすくするために、カビ取り剤を吹きかけたところにラップをかけてください。
それから10~15分ほど放置します。

 

③カビ取り剤を水で洗い流す

カビ取り剤が残らないようにしっかりと水で洗い流してください。
それから雑巾で水気を拭き取って終了です。

 

5.窓のカビを自力で除去する方法

結露によって窓のサッシやゴムパッキンなどにカビが生えやすくなります。

カビを見つけたらすぐに除去するようにしましょう。

今回はすぐに手に入れられる市販のカビ取り剤(塩素系カビ取り剤)を使った方法で紹介します。

もし徹底的にカビ取りしたい場合や防カビをしたい場合は、6.壁や棚などのカビを自力で除去する方法で紹介するプロ用のカビ取り剤であるカビ取りマイスターキットがおススメなので是非検討してみてください。

 

5-1.事前準備・注意事項

用意するもの


  • 塩素系カビ取り剤
  • 雑巾
  • 綿棒(必要な場合)
  • ラップ(必要な場合)
  • マスク
  • ゴム手袋
  • ゴーグル
  • 長袖の服(色落ちしても問題ないもの)

万が一カビ取り剤が飛び散っても問題ないように、マスク、ゴム手袋、ゴーグル、長袖の服を身に付けてください。

注意事項

  • 酸性タイプの製品と混ぜない
  • 必ず換気して行う
  • 体を保護しながら作業する

塩素系漂白剤と酸性タイプの製品が混ざると、危険な塩素ガスが発生する恐れがあります。

最悪な場合死に至ることのある危険なガスなので、絶対に混ぜたりしないでください。

そして必ず換気しながら作業をするようにしましょう。

カビ取り剤には水酸化ナトリウムという成分が含まれていて、触れると皮膚を溶かしたり、目に入ると失明する恐れもあるので、必ずマスクやゴム手袋などで体を保護して作業してください。

 

5-2.カビ取り手順

①アルミサッシの汚れを雑巾で拭き取る

カビ取りを始める前に硬く絞った雑巾で汚れを取り除いてください。
レールの隅など雑巾で除去しにくい部分は綿棒を使うと取りやすいです。

 

②カビ取り剤を吹きかけてしばらく放置する

カビが発生している部分とその周辺に塩素系カビ取り剤を吹きかけてください。
カビが酷い場合は、カビ取り剤を浸透しやすくするために、カビ取り剤を吹きかけたところにラップをかけてください。
それから10~15分ほど放置します。

 

③カビ取り剤を雑巾で拭き取る

湿らせた雑巾でカビ取り剤が残らないように拭き取ってください。
最後に乾いた雑巾で拭いて水気を残さないようにしましょう。

 

6.壁や棚などのカビを自力で除去する方法

棚や壁、天井などにカビが発生した場合は、水回りなどとは違って塩素系カビ取り剤を使用することはできません。

塩素系カビ取り剤には水酸化ナトリウムという毒性の強い成分が含まれています。

水で洗い流せない場所で使用すると残った成分によって体に悪影響を及ぼしたり、木材などを傷めてしまう恐れがあります。

そこで使用してほしいのが、カビ取りマイスターキットです。

カビ取りマイスターキットはカビ取り業者が使用している液剤を誰でも使用できるように改良した商品なので、カビの殺菌力が高くなっています。

そして安全性に十分配慮して開発されているため、毒性の強い水酸化ナトリウムなどは含まれていないので、壁や棚など水で洗い流せない場所でも使用できます。

また防カビ剤もセットに含まれているため、カビ取りだけでなく、カビの再発を防ぐことも可能です。

今回はカビ取りマイスターキットのライトキットを使用したカビ取り方法でご紹介します。

また水回りや窓のカビ取りでも使用できるので、徹底的にカビ取りしたい方は市販のカビ取り剤ではなくカビ取りマイスターキットを使うことをおススメします。

 

6-1.事前準備・注意事項

用意するもの


  • カビ取りマイスターキット一式(除カビ剤、防カビ剤、ハケ、カップ)
  • スプレーボトル×2
  • 雑巾
  • マスク
  • ゴム手袋
  • ゴーグル
  • 長袖の服(色落ちしても問題ないもの)

万が一液剤が飛び散っても問題ないようにゴーグルやマスク、ゴム手袋、長袖の服を用意してください。

注意事項

  • 換気しながら作業を行う
  • 他の液剤と混合しない
  • 目立たないところで試してから作業を行う
  • 鉄部に除カビ剤が付着したら拭き取る

カビ取り作業中は換気を行い、他の液剤を混合するようなことはしないでください。

また除カビ剤には漂白効果があるため、目立たないところで試して問題がなければ全体に塗布するようにしましょう。

鉄部に除カビ剤が付着すると錆びる可能性があるので、もし付着したらしっかりと水拭きしてください。

 

6-2.カビ取り手順

①雑巾で埃などを除去する

カビ取りする箇所に埃など溜まっているようなら、硬く絞った雑巾で大まかな汚れやゴミを取り除いてください。

 

②除カビ剤を吹きかける

スプレーボトルに除カビ剤を注ぎ入れて、カビやカビの周辺に吹きかけてください。
カビが周囲に広がっている可能性があるので、目視できるカビから50㎠~1㎡くらいまで吹きかけるようにしましょう。

 

③ハケで除カビ剤を塗布してしばらく放置する

気になる部分はハケを使ってカビ取りしてきます。
付属のカップに除カビ剤を入れて、ハケで除カビ剤を塗布してください。
ハケは下から上に向かって動かすようにしましょう。
液剤が垂れてしまったら、跡が残らないように雑巾で拭いてください。
除カビ剤が浸透するまで10~30分ほど放置します。

 

④雑巾で除カビ剤を拭き取る

雑巾で除カビ剤を拭き取って、しばらく乾燥させてください。

 

⑤防カビ剤を吹きかけて自然乾燥させる

②とは別のスプレーボトルに防カビ剤を注ぎ入れてください。
そしてカビ取りした箇所に防カビ剤を吹きかけて、自然乾燥させて終了です。

 

7.自力でカビ取りが難しい場合は業者に依頼する

自力ではカビ取りができないような箇所にカビが発生した場合や、自力では対処が難しいほどカビが広がっている場合は、無理せずにカビ取り業者に依頼するようにしましょう。

とはいえ、カビ取り業者と言ってもたくさんあって迷ってしまうこともあるでしょう。

また初めて業者に依頼する時は何からやればいいのかわからなくて戸惑うこともあるかもしれません。

ここでは「良いカビ取り業者の選び方」と「業者に依頼する前にやっておいた方がいいこと」を紹介します。

 

7-1.良いカビ取り業者の選び方

良いカビ取り業者とは以下に内容に当てはまる項目が多い業者でしょう。

□豊富な実績と経験がある

□カビの知識が豊富である

□現地調査に来てくれる

□使用するカビ取り剤にこだわりがある

□防カビにも力を入れている

□お客様に寄り添った提案をしてくれる

□料金が明確でわかりやすい

そうは言っても、業者選びの段階ではどの項目に当てはまるのかわからないと思います。

まずはインターネットでカビ取り業者のホームページを比較してみてください。

オフィスのカビ取りは大規模な施工になることが多いため、個人住宅をメインにやっている業者では対応しきれないこともあります。

そのため過去に企業や大型店舗などの施工実績があるような業者を選ぶのか確実です。

そして良さそうな業者が見つかったら、現地調査や見積もりを依頼してみてください。

そこで顧客に寄り添った提案や対応をしてくれるか、良心的な費用なのかどうかがわかってくると思います。

もしその段階で「この業者はあまり…」と思うなら、また別の業者に問い合わせてみるのもいいでしょう。

ハーツクリーンは、これまでに10000件以上のカビの調査、5000件以上の施工実績があります。

病院やスーパーマーケット、官公庁などの現場の実績もあるので、オフィスなどの大規模なカビ取りも対応可能です。

また弊社では海外の国立大学と提携してカビ取り剤を自社開発し、液剤の独自性と施工方法が認められ世界初のカビ対策工法として特許取得もしました。

カビ取りだけでなく防カビにも力を入れており、カビの再発率は3年で5%以下と業界最高レベルの品質を提供しています。

オフィスのカビでお悩みでしたら、まずは一度ハーツクリーンにご相談ください。

弊社スタッフが誠心誠意対応いたします。

 

7-2.業者に依頼する前にやっておくべきこと

カビ取り業者に依頼する時、大体は電話かメールで問い合わせることになると思います。

その時に以下の項目を事前に把握し、準備しておくと業者とのやり取りをスムーズに進めることができるでしょう。

  • どこにカビが発生したのか
  • カビの範囲はどのくらいか
  • いつからカビが発生したか
  • カビの色や特徴
  • カビが発生している場所の写真

これらの準備をしてからカビ取り業者に連絡して、現地調査をしてもらい、見積もりを出してもらってください。

7-1.良いカビ取り業者の選び方でもお伝えしましたが、見積もりや現地調査の後に断ることも可能です。

いくつか業者を比較して、良いカビ取り業者を見つけてください。

 

8.オフィスのカビを防ぐための5つの対策

カビは発生してから除去するのは大変なので、日頃からカビが生えないように対策を行うようにしましょう。

 

8-1.エアコンの掃除を定期的に行う

エアコンは室内の空気を取り込んで、それを冷やしたり、温めたりしてから風を送ります。

そのためエアコン内部で温度差が生まれ、それが原因で結露が発生してしまうのです。

また室内の空気を取り込むということは、空気中に舞っている埃や塵などを吸い込むことにもなるので、汚れも蓄積していきます。

こうしてエアコンの中に水分や汚れが溜まって、カビが発生してしまいます。

もしそのカビに気付かずに使用すると、オフィス内にカビの胞子をばら撒くことになってしまうでしょう。

それを防ぐためにも、定期的なエアコンの掃除はとても大切です。

業務用エアコンであってもフィルターだけは自力で掃除できるものも多いので、取扱説明書やメーカーのサイトを確認してください。

もし自力で掃除が難しいエアコンの場合は、業者に依頼するようにしましょう。

 

8-2.オフィス内の湿度管理をする

日本は多湿な気候のため、時期によっては湿度管理を行わなければ高湿度の状態になってしまいます。

このグラフは気象庁のデータをもとに作成したもので、2022年の東京の月ごとの平均湿度です。

グラフを見てわかる通り、平均湿度60%以上だったのは3月から12月の10ヶ月間で、その中でも4月から11月は平均湿度が70%以上でした。

カビは湿度が60%を超えたあたりから活動を始め、湿度が高いほど活発になります。

要するに日本の気候だと、ほとんどの期間はカビが発生しやすいのです。

そのためカビを防ぐためには、湿度管理をしっかりと行わなければなりません。

除湿機やエアコンの除湿機能を活用して、湿度60%以下を維持できるようにしてください。

これだけでカビの発生を大幅に軽減することが可能です。

 

8-3.こまめに換気を行う

オフィス内に湿気を溜め込まないようにするためにも、窓を開けてこまめに換気するようにしてください。

またカビは空気が滞留する場所に発生すると言われています。

窓を開けて換気することは、湿気を外に逃がすだけでなく、オフィス全体の空気を循環させることができます。

通気性が良くなればカビの発生を抑えることができるでしょう。

また窓がない物置や倉庫などの場合は、ドアを開けた状態で送風機を回せば、それだけでも空気を循環させることが可能ですので、是非試してみてください。

 

8-4.こまめに掃除を行う

カビは埃など汚れが溜まっている場所に発生しやすいので、定期的に掃除を行うようにしましょう。

特に水回りはカビの発生リスクが高いので、こまめな掃除が大切です。

給湯室はカップ麺の残りや飲み残しなどを捨てたりして、排水口に汚れが溜まることもあります。

見えるところだけでなく、目につかない場所も掃除してください。

また給湯室やトイレの洗面台などは水道を使った時に水が飛び散るので、それをこまめに拭くようにするだけでカビの発生を抑制することができます。

それから倉庫や物置などたくさんの物を保管しているような場所も、定期的に棚や段ボールなどを動かして掃除するようにしてください。

 

8-5.従業員にカビの怖さを知ってもらう

オフィスのカビ対策はこまめに除湿や換気、掃除を行うことが重要です。

しかしそれは1人で行うことはほぼ不可能です。

周囲に理解してもらい、一緒にカビ対策を行ってもらう必要があります。

また、理由も言わずにただ「掃除しましょう」「換気しましょう」と呼びかけても、掃除をサボる人や手を抜く人も出てくるでしょう。

そうならないためにも、カビが発生する場所に長時間いることでどのような弊害があるのかしっかり伝え、聞いた人が自らの意志で「カビ対策をしないと」と思えるようにしてください。

 

9.まとめ

カビが生えている場所にはたくさんのカビの胞子が舞っていて、それを吸い込むことで病気を発症する恐れがあります。

もしオフィスにカビが生えているのにそのまま放置した場合、カビによって従業員が病気になってしまうことも考えられます。

企業は従業員の健康を守る義務があるので、カビを見つけたらすぐに除去することが大切です。

軽度のカビであれば個人での対処も可能ですが、もしカビが酷い場合は業者に依頼して徹底的に除去してもらいましょう。

オフィスのカビ取りは大規模なカビ取りになる可能性があるため、これまでに企業や大型店舗などのカビ取り経験のある業者に頼むのが一番です。

ハーツクリーンは、これまでに10000件以上のカビの調査、5000件以上の施工実績があり、その中に上場企業や官公庁、スーパーマーケットなどの大規模なカビ取りの施工もあります。

また弊社では海外の国立大学と提携して自社開発した液剤を使用し、防カビにも力を入れているため、カビの再発率は3年で5%以下と業界最高レベルの品質を提供しています。

オフィスのカビでお悩みでしたら、まずは一度ハーツクリーンにご相談ください。

 

そしてカビ取りが終わったら、今度は二度とカビを発生させないように対策を行いましょう。

徹底的なカビ取りとカビ対策を行い、従業員の方が健やかに働けるオフィスを目指してください。