大切な本を守りたい!図書館のカビ対策をカビ取りのプロが解説

「図書館の壁にカビが生えてしまった。蔵書にもカビが移りそうで心配…」

「地下書庫に保管していた大量の本にカビが生えて困っている」

図書館は、貴重な蔵書や資料を多く保管しているため、常に綺麗に保ちたい場所だと思います。

しかし図書館の奥は日当たりが悪く、時期によってはジメジメしていると感じることもあるでしょう。

また図書館はたくさんの人が出入りし、本に触れるため、汚れも蓄積しやすいです。

そのような場所はカビが発生しやすくなり、気が付いたら図書館の壁や本棚にカビが生えていた…なんてこともあるかもしれません。

そしてカビは時間と共に繁殖して範囲を広げていくものなので、保管している蔵書にまで移ってしまう恐れもあります。

そのような事態にならないためにも、しっかりとカビの予防をするようにしましょう。

そこで今回は、図書館にカビが生える原因や対策について詳しく解説します。

カビが生えた場合の対処方法も紹介するので、図書館で働いている方は是非参考にしてみてください。

この記事でわかること


  • 図書館にカビが生えたらどうなるのか
  • 図書館にカビが生える原因
  • 図書館のカビ対策
  • 図書館や蔵書にカビが生えてしまった時の対処方法

 

1.図書館にカビが生えるとどうなるのか

人間が生息する場所には常にカビの胞子が浮遊しているものです。

そのため気を付けていても、図書館の壁や本棚などにカビが発生してしまうことがあります。

もし図書館のカビの発生に気付かずに繁殖してしまった場合、どのようなことが考えられるのでしょうか。

 

1-1.蔵書の損傷

カビの繁殖は、蔵書の損傷を引き起こすことがあります。

本の表紙や装丁にカビが発生すると、変色や斑点が現れたりして、見た目が悪くなります。

また、カビの菌糸が本のページに付着すると、ページが黄ばみ、茶色く変色したり、シミや斑点が現れたりするでしょう。

またカビによる蔵書の被害は、ただの汚れだけでは済まない可能性があります。

カビが印刷面にまで広がると、文字や図版がぼやけたり、不鮮明になったりすることが考えられます。

これによって本の内容が読み取りにくくなったりするかもしれません。

また、本のページにカビが生えていると、紙が脆くなって、破れやすくなるということもあります。

すぐに手に入る本であれば新しいものを購入するという方法もありますが、カビが発生したのが二度と手に入らない貴重な書物や高価な書物だった場合は、相当な損失になってしまうでしょう。

 

1-2.利用者や職員の健康被害

図書館にカビが発生していると、利用者や職員の健康に悪影響を与える可能性があります。

カビは空気中に微小な胞子を飛ばして繁殖しているため、これらの胞子を吸い込むことで健康被害が発生する恐れがあります。

例えば、カビの胞子に敏感な人は、胞子に触れることでくしゃみ、鼻水、目のかゆみ、咳、呼吸困難などのアレルギー症状を引き起こすかもしれません。

これは、カビによって放出される物質が免疫系の反応を引き起こすためです。

また、カビにさらされることで呼吸器系に問題が生じる危険もあります。

特に免疫力の低下した人や既に呼吸器系の疾患を抱えている人は、カビの影響をより強く受けてしまうでしょう。

利用者や職員の健康を守るためにも、カビのない清潔な空間を維持するようにしてください。

 

2.図書館にカビが生える原因とは

カビの胞子は常に空気中を漂っているもので、生息しやすい場所に付着して、そこから繁殖します。

カビが生息しやすい環境というのは、カビの発生条件が揃っている場所のことです。

湿度

カビは高湿度の環境で繁殖しやすく、湿度が60%以上の環境では特に活発に成長します。
湿度が高い環境では、水分が表面に凝結し、カビの生育に適した状態となります。

 

温度

カビは一般的に温暖な環境で繁殖しやすく、特に20〜30℃の範囲を好みます。
ただし0~40℃であれば、カビは生育することは可能です。

 

栄養源

カビは有機物を栄養源として利用します。
蔵書には紙や布装丁、本のインクなど、カビの成長に適した有機物が豊富に含まれています。

 

酸素

カビは生育する為に酸素を必要とします。

では、この条件がどのようにして図書館に揃ってしまうのか詳しく見ていきましょう。

 

2-1.高湿度の環境

カビは濡れている場所や高湿度の環境を好みます。

図書館は不特定多数の人が出入りするため、時期や時間帯によっては館内が混雑することもあるでしょう。

人々の呼気や発散する水蒸気は、室内の湿度を上昇させる要因となります。

また、外部からの湿気侵入も考えられます。

雨の日は湿った空気が入り込んだり、服や靴が濡れた人が出入りすることで、湿度が上がりやすくなります。

そして図書館は隙間なく大量の本が保管されていることが多く、通気性が悪くなりやすい場所です。

空気が滞留している場所にカビは生えやすいため、必然的に図書館はカビの発生リスクが高くなってしまうのです。

 

2-2.掃除が不十分

カビの繁殖を防ぐためには掃除をして、汚れを除去することが必要になります。

しかし図書館は掃除が行き届きにくいという難点があります。

図書館には多くの本が収蔵されており、所狭しと本棚に詰め込まれているでしょう。

密集している場所の掃除は非常に手間がかかるので、掃除の手が行き届かない恐れがあります。

それから、高い本棚を掃除しようとすると、はしごなどが必要になり、掃除の効率が低下します。

また、高所の奥の方は見えにくいため、汚れを見落とすこともあるでしょう。

そのような理由から図書館は掃除が不十分になりやすく、溜まった汚れからカビが発生してしまうことがあるのです。

 

2-3.蔵書に付着した汚れや湿気

蔵書は頻繁に利用者や職員に触れられます。

その度に、指の脂や皮脂、汗、埃などの微細な汚れが本の表面に付着します。

また、利用者によっては本を読んでいる時に、食べカスや飲み物を零す方もいるでしょう。

これらの有機物はカビの栄養源となり、カビの繁殖を促します。

カビは徐々に繁殖するものなので、1冊の本にカビが生えると、そこの近くに保管している他の本にも移ってしまうかもしれません。

たった1冊の本から、一気に大量の蔵書にカビが広がっていくことも考えられるのです。

 

3.図書館のカビを防ぐための6つの対策

カビは発生してから除去するのは非常に大変なので、対策を行ってカビの発生を予防することが重要です。

2.図書館にカビが生える原因とはでお伝えした通り、カビは「湿度」「温度」「栄養源」「酸素」の4つが揃っている場所に発生する為、どれか1つでも欠けさせることができると、カビのリスクを大幅に減らすことができます。

これから紹介する対策を行えば、カビの発生条件が揃いにくくなるので、是非試してみてください。

 

3-1.こまめな換気と湿度管理を行う

図書館に限らず、カビ対策には換気と湿度管理がとても大切です。

まずはこまめに窓を開けて換気を行うようにしましょう。

換気することで、室内にこもっている湿った空気を排出し、外の新鮮な空気を取り込むことができます。

効率よく換気する為にも、窓を複数個所開けて、室内全体の空気が循環させるようにしてください。

また、カビ対策において湿度管理は重要です。

カビは湿度が高ければ高いほど繁殖するスピードが速くなるため、湿度を60%以下に保つことをおススメします。

湿度計を設置して、常に現在の湿度を確認できるようにして、60%を超えたら除湿するようにしてください。

 

3-2.こまめに掃除や除菌をする

掃除を怠っている場所には埃や汚れが蓄積していき、それがカビの栄養源になってしまいます。

そのため、こまめに掃除を行って、取り除く必要があります。

毎日掃除機などで床の掃除を行い、利用者が触れる机や椅子、カウンターなどはしっかり拭き掃除をしましょう。

カビはアルコールに弱いため、消毒用エタノールなどで除菌するのもおススメです。

そして大事な蔵書をカビから守るためには、本棚の周りや蔵書を綺麗に保つ必要があります。

手間にはなってしまいますが、乾いた布で拭くなどして、カビの栄養源になるものは除去してください。

それから忘れやすいのが、エアコンや空気清浄機の掃除です。

例えばエアコンは内部でカビが発生することがありますが、カビが繁殖した状態で稼働させると図書館中にカビの胞子をばら撒くことになります。

そうならないためにも、こまめにフィルター掃除を行ったり、定期的に業者にメンテナンスを依頼したりしてください。

 

3-3.カビの胞子や汚れを持ち込みにくくする

3-2.こまめに掃除や除菌をするで紹介したように、掃除することはとても大事ですが、そもそもカビの胞子や汚れを持ち込みにくくすることも有効です。

例えば図書館を土足厳禁にして、出入り口で靴を脱ぐようにすれば、靴に付着した汚れが持ち込まれることはありません。

土足厳禁にするのは難しいということであれば、図書館の入口や出入り口にマットを敷くだけでも効果があります。

これで利用者や職員の靴底に付着した汚れやカビの胞子がマットに付着し、図書館に入り込みにくくなるでしょう。

 

3-4.カビを早期発見できる環境作り

湿度が高い環境だとカビの成長が早く、すぐに拡散してしまいます。

そのため、カビの発見が遅れるとそれだけ除去が難しくなり、気付いた時には自力では対処できなくなっていたというケースもあります。

そうならないためにも、カビを早期発見できる環境をつくることが大切です。

例えば、本棚の裏や隙間などの掃除する日を定期的に設けることで、普段目につかない場所のカビに気付きやすくすることができます。

また、利用者の方がカビを発見した時に報告しやすい環境を作るのもいいでしょう。

カビは初期であれば除去するのも難しくないので、すぐに発見できるようにしてください。

 

3-5.蔵書は通気性の良い場所で保管する

通気性の悪い場所は湿気がこもりやすくなります。

特に地下書庫や、建物の奥で日の当たらないような場所はジメジメしやすく、カビの発生リスクが高いでしょう。

スペースの問題などもあり、難しいとは思いますが、特に大切な本はそのような場所では保管しないようにしましょう。

また、可能であれば、本棚の隙間をあけたり、風を通しやすい本棚を選んだりして、蔵書に湿気をこもらせない工夫をしてみてください。

 

3-6.職員の教育や利用者に協力を呼び掛ける

カビ対策には掃除や湿度管理など、継続的に行わなければいけないことが多いです。

そのため、職員の教育や利用者への協力の呼びかけは重要です。

図書館の職員はカビの発生リスクや対策方法について正しい知識を持つ必要があります。

適切な教育を受けた職員は、蔵書や図書館内の環境を適切に管理し、早期にカビの兆候に気付くことができるでしょう。

そうすることで、図書館のカビの発生を抑制することが可能です。

また、職員の努力だけでは防ぎきれないこともあるので、利用者に協力を呼び掛けることも有効です。

例えば、湿った手で本を触らない、借りた本は返却場所に戻すなど、蔵書の取り扱いに注意を促すことで、蔵書のカビを防いだり、早期発見することができます。

他にも、図書館や蔵書にカビを見つけたり、カビ臭さを感じたりしたら、職員に報告するようにお願いするのもいいでしょう。

職員や利用者のカビ予防の意識を高めることが、図書館や蔵書をカビから守ることに繋がります。

 

4.図書館の建物にカビが生えた時の対処方法

ここでは、カビが発生してしまった時の対処方法について解説します。

図書館の天井や壁、本棚などにカビが発生した場合、自力で対処するか、業者に依頼するかのどちらかになるでしょう。

しかし初めてだとどこまでが自力で対処できるのか、どこからプロに任せた方がいいのか判断するのも難しいと思います。

もし迷うようなら、以下のチェックリストを活用してみてください。

□カビの範囲が1㎡以上ある

□複数個所にカビが発生している

□天井など目線よりも高い位置にカビが発生している

□壁紙がめくれている

□壁紙が膨らんでいる

□自分でカビ取りしたが再発した

どの項目にもチェックが付かなかった場合は、自力で除去できる可能性があります。

その場合は、4-1.初期のカビなら自力での対処も可能を参考にしてカビ取りを行ってください。

チェックリストに当てはまるものがある場合や、徹底的にカビ取りや防カビを行いたい時は、プロに任せた方が安心ですので、4-2.カビが酷いなら業者にカビ取りしてもらうを参考にしてください。

 

4-1.初期のカビなら自力での対処も可能

水回りで使用するような市販のカビ取り剤には、毒性の強い水酸化ナトリウムという成分が含まれています。

そのため、水で洗い流せない場所で使用すると成分が残ってしまったり、木材や壁紙などを傷めてしまう恐れがあります。

そこでおススメしたいのが、カビ取りマイスターキットです。

カビ取りマイスターキットは、カビ取り業者が使用している液剤を誰でも使えるように改良した商品のため、カビの殺菌力が高くなっています。

そして安全性を重視して開発されたもので、水で洗い流せない場所でも問題なく使用することが可能です。

また、このキットの中には防カビ剤も含まれているため、カビ取りだけでなく、カビの再発も防げます。

今回はカビ取りマイスターのライトキットを使用したカビ取り方法を紹介します。

 

4-1-1.事前準備・注意事項

用意するもの


  • カビ取りマイスターのライトキット(除カビ剤・防カビ剤・ハケ・カップ)
  • スプレーボトル×2
  • 雑巾
  • マスク
  • ゴム手袋
  • ゴーグル
  • 長袖の服(色落ちしても問題ないもの)

万が一液剤が飛び散っても問題ないようにゴーグルやマスク、ゴム手袋、長袖の服を用意してください。

 

注意事項

  • 換気しながら作業を行う
  • 他の液剤と混合しない
  • 目立たないところで試してから作業を行う
  • 鉄部に除カビ剤が付着したら拭き取る

カビ取り作業中は換気を行い、他の液剤を混合するようなことはしないでください。

また除カビ剤には漂白効果があるため、目立たないところで試して問題がなければ全体に塗布するようにしましょう。

鉄部に除カビ剤が付着すると錆びる可能性があるので、もし付着したらしっかりと水拭きしてください。

 

4-1-2.カビ取り手順

①雑巾で埃などを除去する

カビの発生箇所が埃などで汚れている場合は、硬く絞った雑巾で拭き取り、乾かしてください。

 

②除カビ剤を吹きかける

空のスプレーボトルに除カビ剤を注ぎ入れて、それをカビが発生する部分に吹きかけてください。
カビは胞子を飛ばして繁殖するため、目視できるカビから50㎠~1㎡くらいまで吹きかけましょう。

 

③ハケで除カビ剤を塗布してしばらく放置する

気になるカビは、ハケで除カビ剤を塗布してください。
付属のカップに除カビ剤を入れて、ハケを下から上に向かって動かすようにしましょう。
液剤が垂れてしまったら、跡が残らないように雑巾で拭いてください。
除カビ剤が浸透するまで10~30分ほど放置します。

 

④雑巾で除カビ剤を拭き取る

雑巾で除カビ剤を拭き取って、しばらく乾燥させてください。

 

⑤防カビ剤を吹きかけて自然乾燥させる

②とは別のスプレーボトルに防カビ剤を注ぎ入れてください。
そしてカビ取りした箇所に防カビ剤を吹きかけましょう。
それからしっかりと乾燥させて終了です。

 

4-2.カビが酷いなら業者にカビ取りしてもらう

自力でカビ取りが難しい場合や、徹底的にカビ取りや防カビを行い場合は、カビ取り業者に依頼することをおススメします。

住宅のカビ取りと違い、図書館など施設のカビ取りは大規模な施工になるため、特に信頼できる業者に依頼する必要があります。

まずは、カビ取り業者のサイトを確認し、過去に企業や大型店舗などの施工実績があるか確認してください。

そしてそういう業者が見つかったら、現地調査や見積もりを依頼してみましょう。

良い業者の見極めが難しいようなら、以下のチェックリストを活用してみてください。

□豊富な実績と経験がある

□カビの知識が豊富である

□現地調査に来てくれる

□使用するカビ取り剤にこだわりがある

□防カビにも力を入れている

□お客様に寄り添った提案をしてくれる

□料金が明確でわかりやすい

当てはまる項目が多いほど、良い業者である可能性が高いと考えていいでしょう。

ハーツクリーンは、これまでに10000件以上のカビの調査、5000件以上の施工実績があります。

上場企業や官公庁、スーパーマーケットなどの現場の実績もあるので、大型の図書館のカビ取りでも対応可能です。

また弊社では海外の国立大学と提携してカビ取り剤を自社開発し、液剤の独自性と施工方法が認められ世界初のカビ対策工法として特許取得もしました。

カビ取りだけでなく防カビにも力を入れており、カビの再発率は3年で5%以下と業界最高レベルの品質を提供しています。

図書館のカビでお悩みでしたら、まずは一度ハーツクリーンにご相談ください。

 

5.蔵書にカビが生えた時の対処方法

続いて、蔵書にカビが生えてしまった時の対処方法を紹介します。

カビを放置していると広がってしまうので、カビの繁殖を防ぐためにはカビを死滅させなければいけません。

しかし紙類のカビ取りは非常に難しいため、可能であればプロに任せてしまった方が安心です。

もし自力で行う場合は、エタノールを使用することになります。

 

5-1.自力でカビ取りするならエタノールを使用する

カビはアルコールに弱い性質があるため、エタノールを使用することをおススメします。

ちなみにエタノールは濃度によって呼び方が異なります。

  • 無水エタノール………アルコール濃度99.5%以上
  • 消毒用エタノール……アルコール濃度70~95%

無水エタノールの方が濃度が高いので、カビに効きそうですが、無水エタノールは揮発性が高いため、消毒用エタノールの方がカビ取りに向いています。

しかし本の場合、消毒用エタノールを吹きかけると、紙が波打ったり、滲んでしまったりして、本が傷む恐れがあります。

そこで本のカビ取りの場合は、表紙などコーティングされた部分は消毒用エタノール、中身は無水エタノールと使い分けるようにしてください。

またエタノールには漂白効果はないため、カビを除菌することができても、カビの色素は残ってしまいます。

 

健栄製薬 消毒用エタノール

出典: amazon



 

健栄製薬 無水エタノール

出典:amazon



 

5-1-1.事前準備・注意事項

用意するもの


  • 消毒用エタノール
  • 無水エタノール
  • ペーパータオル
  • ねりけし
  • マスク

カビの胞子を吸い込むのを防ぐためにマスクを身に付けて作業しましょう。

 

注意事項

  • 換気する
  • 火気の近くで使用しない

カビ取り作業中はカビの胞子が飛散しやすいので、換気しながら行いましょう。

エタノールは引火する恐れがあるため火の近くでは使用しないでください。

 

5-1-2.カビ取り手順

①ペーパータオルに消毒用エタノールを含ませて表面を拭く

ペーパータオルに消毒エタノールを含ませてください。
まずは目立たない場所で試してみて、問題がなければ表面全体をペーパータオルで拭いてください。
擦るのではなく、軽く押し付けるような感じで行いましょう。
また、ペーパータオルはこまめに新しいものと変えてください。

 

②ペーパータオルに無水エタノールを含ませて本の中を拭く

続いて、ペーパータオルに無水エタノールを含ませてください。
まずは目立たない場所で試してみて、問題がなければ本の中をペーパータオルで拭いてください。
こちらも擦るのではなく、軽く押し付けるような感じで行い、ペーパータオルもこまめに新しいものと変えてください。

 

③取り切れないカビをねりけしで除去する

エタノールだけでは取り切れないカビは、ねりけしを使って除去しましょう。

 

5-2.まとめてカビを死滅させるならガス滅菌を活用する

複数の蔵書にカビが生えてしまった場合、1つ1つ除菌をするのは手間と時間が掛かります。

また、カビは少しでも残っていると、そこから再発する恐れがあります。

もしカビが残っていることに気付かず本棚に戻してしまうと、そこからカビが広がって、被害を受けていなかった蔵書にまでカビが移ってしまう可能性があります。

そのような事態を避けるためにも、徹底的にカビ取りを行わなければなりません。

そこでおススメしたいのが、ガス滅菌です。

水を使う除菌とは違ってガスで行うため、蔵書のように水に弱いものでも安心してご利用いただけます。

また、ハーツクリーンで行っているガス滅菌は、医療機器の滅菌処理にも使われているほど殺菌力が高いエチレンオキサイドガス(EOG)を使用しています。

そのため、真菌(カビの菌)や害虫の卵など除去するのが難しいものでも死滅させることができます。

蔵書のカビにお困りの方は是非ガス滅菌をご利用ください。

 

6.まとめ

今回は図書館のカビ対策について解説してきました。

図書館にカビが発生すると貴重な蔵書にまでカビが生えてしまう恐れがあるため、しっかりと対策を行って、カビを防ぐようにしましょう。

 

万が一カビが発生してしまったら、悪化する前にカビ取りを行ってください。

初期段階であれば、自力でカビ取りできる場合もあります。

壁や本棚などにカビが発生した場合はカビ取り剤を使って除去し、蔵書にカビが発生した場合はエタノールを使ってください。

自力では難しい場合はカビ取り業者に依頼しましょう。

ハーツクリーンはこれまでに5000件以上の施工実績があり、その中には上場企業や官公庁、スーパーマーケットなどの大規模な現場の実績もあります。

そのため図書館のように大きな施設でも対応可能です。

また弊社は建物のカビ取りだけでなく、小物などのカビをまとめて死滅させることができるガス滅菌のサービスも行っております。

ガス滅菌は水を使用しない為、蔵書のように水に弱いものの滅菌にピッタリです。

また、弊社で行っているガス滅菌はエチレンオキサイドガス(EOG)を使用しており、医療機器の滅菌処理にも使われているほど殺菌力が高いものです。

これで蔵書に発生したカビの菌を根絶させることが可能です。

図書館の壁や天井、本棚などのカビにお悩みの方も、蔵書や資料のカビにお悩みの方も、是非一度ハーツクリーンまでご相談ください。

この記事よって、図書館のカビにお困りの方の悩みが解決することを願っております。