【場所別】カビ取り専門業者が教えるカビ取り方法を丸ごと解説!

「クローゼットの中にカビが生えてる!どうやって落とせばいいんだろう?」

「お風呂に何度もカビが生えて気持ち悪い。効果的なカビ取りってどうやればいいの?」

この記事をご覧になっている多くの方が、家の中に生えてしまったカビに頭を悩ませていることでしょう。

浴室や洗面台など、水回りにカビができるのはまだ仕方がないにしても、寝室の壁やクローゼットの中、服や寝具など思わぬところでカビを見つけると、ショックも大きいものですよね。

結論から申し上げると、効果的なカビ取り方法は、以下のように発生場所によってそれぞれ異なります

カビ発生場所の一例 カビ取りの方法
浴室 50度以上の熱湯で洗い流した後、カビ取り剤を塗布し水洗いする

壁紙

(ビニールクロス)

(カビ取り剤を使用した場合)薬剤を塗布し、濡れたスポンジで拭き取り乾燥させる
布団 重層水+エタノールでカビ取りした後よく天日干しする
60℃以上の熱に10分以上さらす(洗濯後、乾燥機にかける)

水で洗い流せる場所、洗い流すのが難しい場所、熱で滅菌した方がいいものなど、それぞれの場所に適した正しいカビ取りを行うことで、大きな効果を上げることができます。

 そのため、まずはどこにカビが発生したのかをきちんと確かめて、適切な処置を施していくことが重要です。

そこで今回この記事では、以下のポイントを中心に、場所別による効果的なカビ取り方法を解説していきます。

この記事でわかること


・【場所別】自分でできるカビ取りの方法

・おすすめのカビ取り剤

・カビ取りをする際の注意ポイント

・カビを予防する方法

・カビを放置しておくことで起こるトラブル

など

この記事をお読みいただければ、カビのできてしまった場所に合わせた正しいカビ取り方法を知ることができ、さらに除去後もカビが再発しないよう、予防する方法も理解していただけるでしょう。

放置しておくと、私たちの健康を脅かす怖いカビ。

早めの除去で安心して生活できるようにしましょう!

 

目次

1.【場所別】自分でできるカビ取りの方法

家の中にできてしまったカビは、よほど手の届かないところや、広範囲に広がってさえいなければ、自力で除去することが可能です。

ただし「家の中」と一言で言っても、様々な場所がありますので、それぞれの場所に適したカビ取り方法を実践されることをおすすめします。

さっそく場所ごとに、対処方法を見ていきましょう。

 

1-1.壁紙(ビニールクロス/布クロス/紙クロス)

壁紙にできたカビは、壁紙の材質によって、カビ取りの対処方法が異なりますので注意が必要です。

判別するポイントとしては、水を吸い込まず弾いてくれる素材なのか(=ビニールクロス)、もしくは水を吸い込んでしまう素材なのか(=布クロスや紙クロス)に着目しましょう。

その上で、各材質ごとにどのようにカビ取りをしていけばいいのか、一緒に見ていきましょう。

 

1-1-1. ビニールクロス

【ビニールクロスのカビ取り3つのパターン】


カビ菌を除菌する場合⇒アルコールを使用

除菌+変色を元に戻す場合(壁紙が白色)⇒塩素系カビ取り剤を使用

除菌+変色を元に戻す場合(壁紙が色柄物)⇒酸素系カビ取り剤を使用

ビニールクロスは、ビニールで作られた壁紙を指します。

一般的な壁紙として、多くのマンションや戸建てで使用されています。

ビニールクロスは耐久性が高く、水を弾き、摩擦に強いのが特徴です。

そのため、比較的強いカビ取り剤(カビキラーカビハイターなどの塩素系カビ取り剤)でも、使用できます。

とはいえ、塩素系カビ取り剤は臭いも強く、肌や目に触れるととても危険です。

そのため、まずはアルコールを使用してカビ取りを行っていくことをお勧めします。

アルコールなら人体に害はなく、壁素材を傷めることもありませんので、安心して使用できます。

アルコールを選ぶ際は、アルコール成分70~80%のものパストリーゼなど)を選びましょう。

除菌効果が高くなります。

ドーバー パストリーゼ77

出典:ドーバー酒造株式会社



 

それでは、アルコールを使用した場合のカビ取りの手順を確認しましょう。

アルコールでビニールクロスのカビ取りをする場合


雑巾やティッシュにアルコールを染み込ませる

カビを撒き散らさないよう、そっと拭き取る

完成!

しかし、残念ながらカビのせいで壁が黒く変色してしまっている場合は、アルコール除菌だけでは対応することができません。

カビによる変色を元に戻す場合は、「漂白」する必要があるため、前述した塩素系カビ取り剤が必要になってきます。

塩素系カビ取り剤を使用した場合の、カビ取り方法は以下の通りです。

アルコールに比べて、体に触れるとリスクが高いため、作業の際は手袋・マスク・ゴーグルなど、肌をしっかり保護しましょう。

塩素系カビ取り剤でビニールクロスのカビ取りをする場合


市販の塩素系カビ取り剤を塗布し、カビの色が落ちるのを待つ

カビの色が落ちたら、水を含ませたスポンジや雑巾で拭き取る

カビ取り剤がきれいに落ちるまで②を繰り返す

乾拭きし乾燥させる

完成!

市販の塩素系カビ取り剤はここに注意!!

市販の塩素系カビ取り剤は、必ず水洗い・水拭きできる場所に使用するようにしましょう。

 

理由は、市販のカビ取り剤には、

 

・次亜塩素酸塩

・水酸化ナトリウム

 

が含まれているからです。

 

このうち「次亜塩素酸塩」は乾燥すれば「食塩(塩化ナトリウム)」になり安全ですが、「水酸化ナトリウム」は一度乾燥しても、再び水に溶けると強いアルカリ性の液体になり、皮膚を壊死させたり、目に入ると失明するリスクを引き起こします。

注意しましょう。

一方、壁紙によっては、色や柄が付いているものもあります。

こうした壁紙は、うっかり塩素系カビ取り剤を使用してしまうと、色や柄が落ちてしまうことがあります。

この場合は、色柄物にも安心して使用できる酸素系カビ取り剤オキシクリーンなど)の使用をお勧めします。

グラフィコ オキシクリーン

出典:グラフィコ



使用方法は以下の通りです。

酸素系カビ取り剤でビニールクロスのカビ取りをする場合


市販の酸素系カビ取り剤(粉末の場合)をお湯で希釈する

雑巾やスポンジに希釈液を含ませてカビの箇所に塗布する

カビの色が落ちたら、水を含ませたスポンジや雑巾で拭き取る

カビ取り剤がきれいに落ちるまで②を繰り返す

乾拭きし乾燥させる

完成!

ここで必ず押さえておきたい注意点は、以下3点です。 

  • 拭き取りの際、ゴシゴシ壁をこすらないこと
  • カビのできた周辺(約50cm~1m離れた箇所も)も一緒にカビ取り剤で処理する
  • しっかり水拭きすること

拭き取りの際、壁を力任せにこすってしまうと、クロスに傷がつき、その細かい傷の中にカビが入り込んでしまいます。

中まで入り込んだカビを除去するのは、とても難しく、完全に除去しきれないまま放置することで、再びカビを生やしてしまう原因になります。

また、カビのできた周辺までもカビ取り剤を塗布していくのは、カビの胞子がふわふわと飛んで、周辺にこびりつくからです。

周辺の壁にこびりついた胞子は、どんどん成長し、カビを作っていきます。

そのため、「カビの色が出ていないから安心」するのではなく、カビのできた周辺もいずれカビに侵食されないようしっかり対処しておきましょう。

最後の水拭きの際は、残存液がないようポンポン壁を叩くようにしながら、拭き取っていきましょう。

1-1-2. 布クロス・紙クロス

【布クロス・紙クロスのカビ取り2つのパターン】


除菌+変色を元に戻す場合(壁紙が白色)⇒揮発性の高い塩素系カビ取り剤を使用

安全にカビ取り+防カビをしたい場合(漂白効果はなし)⇒クリーンプロテクションを使用

布クロスや紙クロスは水で濡らせないため、1-1-1. ビニールクロスでご紹介したような市販のカビ取り剤では対応できません。

ただし、同じ市販であっても、水拭き不要のカビ取り剤であれば使用可能です。

市販の水拭き不要のカビ取り剤としては、「カビホワイト」などがあります。

こちらは、塩素系のカビ取り剤ですが、揮発性が高いため、水濡れが出来ない壁紙以外にも、土壁・砂壁・珪藻土・漆喰などにも使用することができます。

カビホワイト

出典:amazon



 

とはいえ、やはり室内に使用するのであれば、少しでも体に安全な薬剤を使用したいと思われる方もいらっしゃることでしょう。

当社で開発している「クリーンプロテクション®CU2+」 であれば、銅イオン光触媒の優れた効力でカビ取り・防カビ対策まで行えるため、より安全・安心にご使用いただけます。

クリーンプロテクション®CU2+

防カビが半年間持続したという検証結果もあり、クリニックや教育施設でも採用されている薬剤です。

念のため、この「クリーンプロテクション®CU2+」を使用した場合のカビ取り方法をご紹介しておきましょう。

「クリーンプロテクション」でカビ取りをする場合


カビが発生している箇所に薬剤をスプレーする

乾燥させる

完成!

ただし、「クリーンプロテクション®CU2+」はカビによって変色してしまった箇所を白くするための「漂白効果」はありませんので、ご注意ください。

 

1-2.クローゼット

クローゼット内のカビ取りは、カビの生えている範囲によって対応が異なります。

1つずつ見ていきましょう。

 

1-2-1.クローゼットの隅に少量だけカビがある場合

クローゼットの隅に、少しだけカビが生え始めている状況であれば、市販の塩素系カビ取り剤(カビ取り+漂白が可能)やアルコール(カビ取りが可能)を使用して対処しましょう。

ただし、ここで注意しなければならないのは、以下2点です。

  • カビが壁の上方に生えている場合は薬剤が目にかからないよう注意
  • 市販のカビ取り剤の場合、薬剤が服につくと変色することがある

特に、クローゼットの上部にカビがある場合は、垂れてきたカビ取り剤が目に入らないよう注意しましょう。そのためには、作業前にゴーグルを装着するといいでしょう。

さらに、塩素系カビ取り剤には、塗布した場所を脱色させる、塩素系成分が含まれています。

万が一、カビ取りの作業中に、液剤がクローゼット内の服について変色させてしまわないよう、あらかじめ服はクローゼットの外に運び出しておきましょう。

また、脱色の度合いを知るためにも、まずは目立たない箇所でカビ取り剤を塗布して確かめてから、いざ作業に取り掛かることをおすすめします。

クローゼットのカビ取りをする場合(市販の塩素系カビ取り剤)


市販の塩素系カビ取り剤を塗布し、カビの色が落ちるのを待つ

カビの色が落ちたら、水を含ませたスポンジや雑巾で拭き取る

カビ取り剤がきれいに落ちるまで②を繰り返す

乾拭きし乾燥させる

完成!

クローゼットのカビ取りをする場合(アルコール)


雑巾やティッシュにアルコールを染み込ませる

カビを撒き散らさないようそっと拭き取る

完成!

 

1-2-2.クローゼットの広範囲にカビが生えた場合

クローゼットの広範囲にカビが生えてしまった場合は、カビが深く根を下ろし、服にも大量についていることがあります。

その際、慌てて服を外に運び出すと、部屋中にカビの胞子が舞い飛び、被害が拡大する恐れがあるので注意しましょう。

クローゼット内の服にカビが付いていた場合は、以下の手順で対処していきます。

  • 大量にカビが生えたり、変色していたら諦めて捨てる
  • 一部だけカビが生えていたら、ビニールに服をくるみ外に運び出す
  • その後、洗濯&乾燥機で洗って乾かす
  • カビで汚れた箇所は、軽度の場合は酸素系漂白剤(ワイドハイターなど)、重度の場合は塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)を染み込ませる

万が一、乾燥機をかけられない衣類であれば、プロのカビ取り業者が提供する、ガス滅菌によるカビ取りサービスを受けることもできますので、落ち着いて対応していきましょう。

また、クローゼット内部に広範囲にわたって、カビが生えてしまった場合は、自力での対応は難しいかもしれません。その際は、カビ取り業者に相談することをお勧め します。

 

1-3.服

1-2-2.クローゼットの広範囲にカビが生えた場合」でもお伝えしたように、服にカビが生えていたら、次のように対処する必要があります。

  • 大量にカビが生えたり、変色していたら諦めて捨てる
  • 一部だけカビが生えていたら、ビニールに服をくるみ外に運び出す
  • その後、洗濯&乾燥機で洗って乾かす
  • カビで汚れた箇所は、軽度の場合は酸素系漂白剤(ワイドハイターなど)、重度の場合は塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)を染み込ませる

となります。

そもそもカビは、60℃以上の熱湯に10分以上さらすことで死滅すると言われています。

そのため、洗濯機で洗い、10分以上の乾燥機をかけることで十分な対応ができます。

ただし、乾燥機にかけられない衣類がある場合は、カビ取り業者が提供している「ガス滅菌」によるカビ取りを行うことをお勧めします。

詳しくは「7-2.ガス滅菌などの専門技術でカビ除去ができる」で解説していますので、合わせてお読みくださいね。

一点ここで気を付けなければならないのは、クローゼットから外に服を運び出すときです。

カビは常に胞子をまき散らしているため、胞子が部屋に広まらないよう、服をビニール袋などにくるみ、そっと外へ持ち出すようにしましょう。

服のカビ取りをする場合(洗濯機・乾燥機を使用)


胞子が飛ばないよう服をビニールにくるみ、クローゼットから運び出す

洗濯機・乾燥機にかける

完成!

また、カビが原因で変色してしまった箇所は、綿棒やキッチンペーパーなどに漂白剤を染み込ませて、丁寧に取り除いていきます。

カビ菌を滅菌するだけならば、アルコールを使用してもOKです。

カビが発生してしまった服の色が、白色か色柄物かによって、使用する薬剤は下記のように分けられます。

カビ発生の対象物の色 使用する薬剤 特徴
色柄物 酸素系漂白剤
(ワイドハイターなど)
ほとんど無臭。汚れた箇所のみ除菌・漂白する。
白色 塩素系漂白剤
(キッチンハイターなど)
臭いが強い。全体的に除菌・漂白する。

上記を参考に薬剤を選んだら、以下の手順でカビ取りをしていきます。

服のカビ取りをする場合(一部だけカビ取りする場合)


カビで変色した箇所に、綿棒やキッチンペーパーを使って漂白剤を塗布する

白色の服なら「塩素系漂白剤」、色柄物の服なら「酸素系漂白剤」を使用

しばらく時間を置く

変色が取れたら、よくすすいで干す

完成!

 

1-4.バッグ・靴

バッグや靴にカビが生えてしまった場合も、対処法は服と同じです。

まずはカビの状態を調べ、カビ菌を滅菌するだけならば、アルコール使用だけでOKです。

また、カビによる変色部分が、色柄物にあたる場合は、酸素系漂白剤(ワイドハイターなど)を綿棒やキッチンペーパーに浸し、カビの箇所に染み込ませ、取り除いていきます。

一方、カビによる変色部分が白の場合は、塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)で対応していきます。

ただし、塩素系漂白剤の場合は、触れた箇所を脱色させてしまう可能性があります。

そのため、まずは目立たない箇所に塗布して状態を確認してから、本番に臨むようにしましょう。

ワイドハイター EXパワー

出典:amazon



 

花王 キッチンハイター

出典:amazon



 

それでも対応しきれないほどカビが広がっているようならば、諦めて捨てるか、カビ取り専門の業者に依頼して、「ガス滅菌」などの特殊方法でカビを除去することも可能です。

「ガス滅菌」については、「7-2.ガス滅菌などの専門技術でカビ除去ができる」で詳しく解説しています。合わせてお読みくださいね。

バッグ・靴のカビ取りをする場合


カビで変色した箇所に、綿棒やキッチンペーパーを使って漂白剤を塗布する

白色の服なら「塩素系漂白剤」、色柄物の服なら「酸素系漂白剤」を使用

しばらく時間を置く

水を含んだスポンジやタオルでよく拭き取る

乾燥させる

 完成!

 

1-5.布団

布団にカビが生えてしまったら、次の手順で布団のカビ取りを行っていきましょう。

布団のカビ取りをする場合


キッチンペーパーで布団に付着したカビをそっと拭い取る

重層水を作る(水100cc+重層小さじ1)

スプレーボトルに入れた重層水を、布団のカビに噴霧する

汚れが浮いてきたら、キッチンペーパーで拭き取る

エタノールを噴霧しカビを滅菌する

布団を天日干しにして消毒・乾燥させる

完成!

激落ちくんの重曹

出典:Amazon



それでも解決しない場合は、クリーニング店か、プロのカビ取り業者に依頼した方が確実でしょう。

特に布団は、長時間直接体に触れるものなので、徹底的なカビ処理が必要です。

そのため、自己処理で足りないようならば、迷うことなくプロの力を借りて解決していきましょう。

 

1-6.浴室

浴室のように、常に湿気にさらされている場所は、カビが生えやすく、一度掃除をしても再発しやすいため、徹底的な対策が必要です。

そのため、カビ除去として使用する薬剤は、「除菌」「漂白」ともにもっとも強い効果を持つ、塩素系カビ取り剤(市販商品例:カビキラーカビハイターなど)がいいでしょう。

もっとも有効な方法は、カビ取り剤を塗布したら、一度キッチンペーパーとラップで「パックする」ことです。

カビ取り剤がカビの奥まで浸透し、根こそぎ退治することができます。

詳しい手順は以下の通りです。

浴室のカビを除去する場合


カビ取りしたい場所を50度以上の熱湯で洗い流し、石鹸カスを取り除く

カビ取り剤をカビに塗布する

キッチンペーパーを上から貼り付ける

その上から、さらにカビ取り剤を噴霧する

ラップで覆って20~30分時間を置く

ラップをはがし、よく水洗いする

完成!

 

1-7.天井

天井に生えたカビを退治する場合は、天井の壁紙や材質などを見て、処置方法を判断する必要があります。

ビニールクロスで覆われた天井で、色や柄などが付いている場合は、以下の通りに対処しましょう。

天井のカビを除去する場合


水で希釈した次亜塩素酸水をカビに噴霧する

よく乾燥させる

完成!

カビに効く次亜塩素酸水の作り方

 

カビの除菌に適した次亜塩素酸水は、原液を水で400ppm(濃度の単位)にまで薄めたものを使用します。

この濃度は、カビ取り以外にも、嘔吐物の消毒やウィルス除菌、トイレの除菌にも役立つ濃い濃度になります。

作り方は以下の通りです。

 

 

【400ppmの次亜塩素酸水500mlの作り方】

 

①次亜塩素酸水の原液200mlを用意します

②①に300mlの水を加えます

③でき上がり

ただし、この次亜塩素酸水は除菌効果はあっても、漂白効果はありません。

そのため、カビによって黒く変色してしまったものについては、プロにご相談した方が間違いがないでしょう。

「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸塩」は同じものではありません!

「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸塩」は、名前がよく似て混乱しがちですが、まったく異なるものなので、扱いに注意しましょう。

 

次亜塩素酸水

⇒食塩水を電気分解した酸性の成分です。

人体へのリスクがとても低く、皮膚についても炎症を起こしません。

ウィルスや臭いの除去、除菌に効果がありますが、漂白作用はありません。

 

次亜塩素酸塩

漂白・消毒効果のある、アルカリ性の成分です。

塩素系特有のツンとした強烈な臭いが特徴的です。

市販の「カビキラー」や「カビハイター」などがこちらにあたります。

 

酸性成分と混ぜると、人体に有害なガスが発生するため、とても危険です。

また、肌に触れると炎症を起こすため、取り扱う際には手袋の着用がお勧めです。

 

エスエーシーラボ ジアニスト

出典:エスエーシーラボ株式会社



 

2.おすすめのカビ取り剤3選

カビ取り剤には3種類のタイプがあります。

それぞれの特徴と、どのような場合に向いているのかについて、1つずつ確認しましょう。

 

2-1.スプレータイプ

もっともよく見かけるカビ取り剤です。

カビの部分に泡をシュッと吹きかけて使用するため、とても手軽で便利です。

特に広範囲にわたったカビの場合、該当箇所に広く泡を噴霧することができます。

噴霧したあとは、しばらく時間を置いてから水でよく洗い流しましょう。

スプレータイプが向いている人

 

・浴室などカビの生えやすい場所で、広範囲にカビ退治をしたい人

 

 

【おすすめ商品】

カビキラー

出典:amazon



カビ取り剤として、多くの人が知っている「カビキラー」。

泡をカビに塗布したら、5分ほど待ち、洗い流します。

主な成分として「次亜塩素酸塩」と水洗いが必ず必要な「水酸化ナトリウム」を含んでいます。

皮膚に付着すると炎症を起こす場合がありますので、使用後は必ず十分な水で洗い流しましょう。

商品名 カビキラー
成分 塩素系(アルカリ性)

 

水(溶剤)・次亜塩素酸塩(酸化剤)・安定化剤 ・水酸化ナトリウム(アルカリ剤)・アルキルアミンオキシド(界面活性剤)・アルキルスルホン酸ナトリウム(界面活性剤)・アルキル硫酸エステルナトリウム(界面活性剤)・香料

 

※成分ついてはジョンソン株式会社を引用

本体の量 400

2-2.ジェルタイプ

チューブに入ったジェル状のカビ取り剤です。

使用の際はチューブからひねり出して使用するため、飛び散りが少なく、スプレータイプよりも安全だと言えるでしょう。さらさらと流れ落ちる液体ではないので、じっくりカビを捉えて除去したい時などに向いています。

ジェルタイプが向いている人

 

・一か所のカビを集中的に閉じ込めて除去したい場合

 

 

【おすすめ商品】

かびとりいっぱつ

出典:amazon



こちらの商品は、ジェル状になっているため、タイルの目地にはびこるカビやゴムパッキンのカビなど、頑固な症状に悩まされている方におすすめです。

粘度の高いジェルが、カビにぴったりと張りつき、 根元から除菌してくれます。

汚れの程度に合わせて、ジェル塗布後は1〜24時間放置し、よく洗い流します。

商品名 かびとりいっぱつ
成分 塩素系(アルカリ性)

 

次亜塩素酸塩・ゲル化剤・水酸化カリウム(0.9%)・界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)

 

※成分ついてはamazonを引用

本体の量 185

2-3.燻煙タイプ

室内に煙を充満させることで、手の届かない場所や目に見えない場所まで、煙の力でしっかりカビ退治をしてくれる薬剤です。

お風呂の蓋やボディタオル、浴室内の子供用おもちゃなどはよける必要がないため、前準備に手間がかからず、とても便利です。

燻煙タイプが向いている人

 

・浴室の隅々までしっかりカビ退治をしたい方

・掃除の時間が取れない方

 

 

【おすすめ商品】

おふろの防カビくん煙剤

出典:amazon



塩素を使用せず、お風呂内のカビ菌を除去してくれます。

銀のイオンの力で、浴室内の黒カビやカビの原因菌を徹底的に退治します。2か月に1回程度使い続けていくと、より効果的です。

商品名 ルック おふろの防カビくん煙剤 フローラルの香り
成分 銀ゼオライト、ポリアルキレングリコール、発煙剤

 

※成分ついてはamazonを引用

本体の量 4

 

3.カビ取りで押さえておきたい注意点5つ

いざカビ取りを実践するには、事前に注意しておかなければならないことが5つあります。

カビ取りで注意しておきたい5つのポイント


【注意①】必ず換気をする

【注意②】ゴム手袋・マスクなどで防護をしっかりする

【注意③】目立たない所で塗布し確認する

【注意④】カビ取り剤を塗布した場所はこすらない

【注意⑤】必ずカビ周辺のスペースもカビ取りをしておく

詳しく見ていきましょう。

 

3-1.【カビ取り剤の使用時】必ず換気をする

カビ取り剤を使用する間は、必ず換気扇を回したり、窓を開けて換気しましょう。

特におすすめなのは、二箇所以上の窓や扉を開けて、空気が流れるようにすることです。

理由は、カビ取り剤の強い臭いを吸い込んでしまうと、気分が悪くなったり、頭痛を起こす場合があるからです。特に、心臓や呼吸器にトラブルがある方は、カビ取り剤自体の使用を控えた方がいいでしょう。

燻煙タイプのカビ取り剤の場合は、まずは窓を閉めてから


燻煙タイプのカビ取り剤を使用する場合は、「煙が出ている間」と「煙が出終わった後」は、薬剤の効果を行き渡らせるため、浴室の扉を閉めておきましょう。

定められた時間が経過したら、30分ほど換気すればOKです

 

3-2.【カビ取り剤の使用時】ゴム手袋・マスクなどで防護をしっかりする

カビ取りを始める前に、ゴーグル・ゴム手袋・マスクなどをしっかり着用しましょう。

カビ取り剤が目や鼻にかかったり、皮膚に直接触れたりすると大変危険です。

万が一、カビ取り剤が衣服についてしまった場合は、変色することもあります。

心配な方は、汚れてもいい服装に着替えることをおすすめします。

 

3-3.【カビ取り剤の使用時】目立たない所で一度カビ取り剤を塗布し確認する

目立たない場所で、一度カビ取り剤を塗布してみて、脱色具合を確認しましょう。

カビ取り剤に使用されている塩素系成分は、塗布したものを漂白する作用があります。

そのため、思った以上に壁や床が白くなってしまい、元々の柄や色が消えてしまうこともあります。

一度漂白してしまったものは、元に戻すことは不可能です。

あとから「しまった!」とならないためにも、一度目立たない壁の隅などで、テストしてみるといいでしょう。

 

3-4.【カビ取りをする時】カビ取り剤を塗布した場所はこすらない

カビ取り剤を塗布した場所は、極力こすらないようにしましょう。

しばらく放置して汚れが浮かび上がってきたら、さっと水洗いするのがおすすめです。

強くこすってしまうと、せっかく取れかかっていたカビが、タイルの目地やくぼみに奥深く張り込んでしまい、奥の方で再発を繰り返すようになります。

自力では壁や床の奥の方まで掃除するのは難しくなるため、専門業者に掃除を依頼しなければいけなくなります。そこまで大事にならないよう、カビ取り剤をまいたあとは、ゴシゴシこすらないように注意しましょう。

 

3-5.【カビ取りをする時】必ずカビ周辺のスペースもカビ取りをしておく 

カビ取り剤はカビの場所にだけ塗布するのではなく、その周り(50cm〜1m離れた場所)にも一緒に処理しておきましょう。

カビは胞子をまき散らし、その胞子が周辺の床や壁に付着することで、さらにカビを生やしていきます。

そのため、一見目に見えない箇所であっても、カビの胞子がすでに付いている可能性があります。

こうしたカビの元を断ちきるためにも、カビ取り剤はカビ周辺の場所にも、広く使用するといいでしょう。

 

4.カビを予防する3つの方法

家の中にできてしまうカビは、以下3つの防止対策を実践することで防ぐことができます。

カビを予防する3つの対策


【対策①】空気を滞留させず動かす

【対策②】湿度を40~60%に設定する

【対策③】空気清浄機を使用する

どちらの方法もご自宅ですぐに取り掛かれるものですので、ぜひ今日から実践していきましょう。

 

4-1.空気を滞留させず動かす

空気の通りを良くして、室内に滞留しないようにしましょう。

特に部屋の四隅や、家具の裏などが空気の溜まりやすい場所です。

空気の滞留は、湿気や埃を一か所に集め、カビが育ちやすい環境や栄養源となります。

こうした環境を変えるための一番簡単な方法は、窓を開けて常に室内の換気を行うことです。

また、扇風機をあてることで、部屋の空気が入れ替わるように工夫するのもいいでしょう。

 

4-2.湿度を40~60%に設定する

室内の湿度を40〜60%に保つようにしましょう。

湿度が高すぎると、部屋全体がじめじめとしてしまい、カビの好物である結露が発生しやすくなります。

こうした状況を避けるためにも、部屋の湿度が上がらないよう、湿度計を目につく場所に置いてみるのもカビ防止対策になります。

梅雨の時期など室内の湿度がどうしても上がってしまうようなら、部屋の窓を開けて換気をしたり、エアコンを活用して湿度の調節をしてみるのもいいでしょう。

 

4-3.空気清浄機を使用する

空気清浄器を使用するのも効果的です。

空気清浄器は、内蔵のファンを回すことで、室内の空気を吸い込みます。

その際、空気中に浮遊していた埃や花粉なども一緒に吸い取り、不要物をフィルターに付着してくれるため、常に綺麗な空気を排出してくれます。

部屋の空気を動かして清潔に保ってくれるので、カビを温存する環境が育ちにくくなります。

 

5.カビ取りを放置しておくと起こるトラブル

この記事をお読みの方の中には、「カビは見た目が気持ち悪いだけだし、放置しておいてもいいのでは?」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

それは間違いです。

カビを放置しておくと、次のような深刻なトラブルを招きます。

カビを放置しておくと起こるトラブル


【トラブル①】健康を悪化させる

【トラブル②】カビが深く浸透したり広がってしまう

詳しく見ていきましょう。

 

5-1.健康を悪化させる

カビで最も怖いトラブルは、私たちの健康を悪化させてしまうことです。

カビが発生すると、室内にはカビの胞子が浮遊します。

この胞子を口や鼻から体内に取り込むと、アレルゲン(アレルギーの原因)を作ってしまったり、肺の中でどんどん繁殖してしまい、深刻な病気を引き起こします。

最悪の場合には、命を奪われたり、寿命を縮めてしまう可能性もあるため、室内にカビを放置しておくことは絶対にやめておきましょう。

カビが原因でかかる病気とは


・肺アスペルギルス症(咳・痰・呼吸困難・胸痛など)

・皮膚の潰瘍や膿瘍

・角膜真菌症

・水虫

・カンジダ菌への感染など

 

5-2.カビが深く浸透したり広がってしまう

カビを長期間放置しておくと、深い所に入り込むと同時に、横へと広がり、被害を拡大していきます

壁紙を通して深く浸透した壁は、石膏ボードやコンクリートなどにカビを広げていきます。また、初めは指先程度だったカビの汚れが、大きく横へと広がっていくこともあります。

こうなってしまうと、自力でカビ退治をするのは不可能になってしまいます。

この場合は、カビ取り専門の業者に依頼する必要がありますが、その分費用も多くかかってしまいます。

そうならないためにも、カビが深く広く悪化する前に、できるだけ早い段階で根治することが大切です。

 

6.カビがひどい場合は自力では掃除できない場合がある

室内にできたカビが、どうしても自力では除去できないぐらい悪化してしまうケースは、次の通りです。

自力で掃除できないほどひどいカビの症状とは


【症状①】手の届かない位置にカビが発生している

【症状②】カビ取りをしても再発を繰り返す

【症状③】あちこちカビが広がっている

このうち1つでもあてはまるようならば、すぐにカビ取り専門業者に依頼して、カビの徹底除去をお願いする必要があります。

1つずつ見ていきましょう。

 

6-1.手の届かない位置にカビが発生している

天井や床下など、手の届かない位置にカビが発生してしまった場合は、自力での対応は難しいでしょう。

無理になんとかしようと試みても、上方に噴霧した薬剤が顔にかかったり、床下をはがす作業に不慣れであるため、状況が悪化するだけです。

余計リスクを高めることになりますので、専門業者にカビ取りを依頼しましょう。

 

6-2.カビ取りをしても再発を繰り返す

カビ取りをやっても、何度も再発してしまう場合は、カビの根元を断ち切れていない可能性があります。

この場合は、プロの業者による技術と専門的な薬剤の使用で、カビ菌を根元から断つ必要があります。

 

6-3.あちこちカビが広がっている

自分の手に負えないほど、広い範囲でカビが発生してしまった場合も、業者に依頼しましょう。

家具の裏にあたる壁が、一面びっしりカビが生えてしまったり、クローゼットの中が全面カビに侵されてしまった場合は、素人の掃除だけでは足りません。

むしろ、慌てて掃除することで、カビの胞子を室内に広げてしまうことにもなりかねません。

そうなる前に、自宅での処理を諦めて、プロに依頼するのが賢明でしょう。

 

7.自分で難しいカビ取りはハーツクリーンへご相談ください

様々なカビ取りの方法をご紹介してきましたが、どうしても自力での対応が難しい場合は、無理をせずプロにご相談ください。

プロのカビ取り業者は、一般のご家庭で処理するカビ取りとは異なり、カビ除去と防止に効果のある専門的な薬剤を使用し、豊富な専門知識を持って作業に臨みます。

そのため、以下4点において安心して依頼していただけます。

ハーツクリーンのサービス特徴


【特徴①】世界初のカビ取り技術で安全性が高い

【特徴②】ガス滅菌などの専門技術でカビ除去ができる

【特徴③】カビ再発を防ぐための丁寧なアフターフォローがある

【特徴④】リフォームなども視野に入れた総合的な提案

詳しくご紹介していきましょう。

 

7-1.世界初のカビ取り技術で安全性が高い

世界初のカビ取り技術で特許を取得し、高い技術力でカビ対策を行っています。

この特許は、カビ抑止をすると同時に、付着した菌の殺菌を同時に行う技術のため、カビの再発率を大変低く抑えることが可能です。

また、自社独自の薬剤開発には、食品添加物を使用するなど、人体に影響の少ない安全性の高いものを意識しています。

 

7-2.ガス滅菌などの専門技術でカビ除去ができる

ガス滅菌などの専門技術で、徹底したカビ除去ができます。

これまでカバンや靴、家具や美術品、衣類などの小物類は、カビが酷いと処分するしかありませんでした。

しかし、このガス滅菌庫を使用することで、カビの除去が可能になります。

ガス滅菌の工場では、30年以上ガス滅菌に従事するベテラン技術者が、現場を担当しているため、安心してお客様の大切な小物をお任せいただけます。

 

7-3.カビ再発を防ぐための丁寧なアフターフォローがある

カビの再発を防ぐための、徹底したアフターフォローがあります。

防カビコーティングをご依頼いただいたお客さまには、6か月間の保証期間がついてくるため、ご心配なことがありましたら、いつでも対応いたします。

また、カビの再発を防ぐための弊社オリジナルのマニュアルを提供しており、同時にご不明な点などございましたら、親身になってアドバイスさせていただきます。

 

7-4.リフォームなども視野に入れた総合的な提案ができる

カビが深刻な場合は、リフォームなども視野に入れた総合的なご提案ができます。

ハーツクリーンの強みの1つに、「施工」があります。

建築・内装などの建物周りから、薬剤・細菌・栄養学などの知識を持つ多くの専門家が集まり、日々研修会や学会に参加し、専門スキルのアップデートを行っています。

そのため、カビの発生した現場をどのように復元するのか、そして再発させないのかについて徹底的にこだわり、施工実績を積み重ねてきました。結果、3年以内のカビ再発率は0.5%となっています。

お客様のご自宅の状態に合わせて、施工のご提案をさせていただきます。

 

8.まとめ

今回は、カビ取りの対策を事例別にご紹介してきました。

カビ取りは一律に同じやり方を施すのではなく、発生した場所に適した方法を試みることが大事です。

今回記事の中では、カビ取り方法の他にも、ご自宅でのカビ取りにお勧めしたい商品も合わせてご紹介しましたので、ぜひ参考にしてみてください。

カビは放置しておくと、とても危険なものです。

ご自宅でカビを見つけたら、すぐにでもカビ取りを実践することをおすすめします。

あなたとあなたの大切なご家族を守るためにも、ぜひ早めの対応を心がけてください。